ツイッターで言及すると月額3万2400円の『名称使用料』を要求……「エンジョイ・ア・デイ原」「ナイス・デイ里山」運営の高崎流通企業(社長・米澤正伸)

Twitterで会社に言及した労働組合に対して、『名称使用料』なるものを請求……耳慣れない名目が話題を呼んでいるのは、群馬県の高崎市双葉町に本拠を置く「高崎流通企業(富岡浩一・米澤正伸/代表取締役)」だ。

 

プレカリアートユニオンによれば、高崎流通企業は、運営する「ナイス・デイ里山」を、夏季には高齢者が入居する部屋の室温が連日30度になるような方法で運営していたうえ、組合員に残業代を支払わなかったため、団体交渉の申入に至った。

ところが、米澤正伸社長は団体交渉から逃げ回り、他方では「本当にものすごい脅し」「過激」「ブラック組合のナンバーツー」などと組合を中傷し、脱退を要求。

そうした中、同ユニオンのブログが、従業員に取材し、次々と暴露する「ナイス・デイ里山」の実態——例えば、「エアコンはかなり古いものを使用、建物は普通の家屋を利用している」ことや「社長は介護職では有り得ない給料を貰っていると複数の職員が聞いている」こと、社長が「エアコンを買う余裕がないので、余っている扇風機があったら持ってくるように」と従業員に要求したこと、

さらには、「デイルームは熱中症になりかねない状態でも事務所は冷房が効いている」ことがバレてしびれを切らしたのか、とうとう、恐るべき対抗手段に出た。

その「対抗手段」がこちら。まずは、じっくりとご覧いただきたい。

 

 

『第1回 社名使用料の請求について』

高崎流通企業
代表取締役 米澤正伸

貴組合のホームページの中で、芝浦梱包運輸や高崎流通企業などの名称が使用されていることを確認しました。特定の団体や個人などの社名と記載することを当社は許可しておりません。

平成31年2月5日付で貴組合から送信されてきたFAX内容により、貴組合が当社名を使用した情報発信を認めていることも確認しました。

つきましては、名称使用料として月額3万2400円(税込)を使用期間分で請求致します。

請求書

名称使用料として月額3万2400円とする。
平成30年12月5日〜平成31年2月8日までの当社名の使用を確認した。
使用期間は月単位で計算し、3ヶ月分を請求する。
9万7200円(税込)を平成31年2月19日に現金にてご持参ください。

※領収書を準備しておきます。

高崎流通企業株式会社から提出された書面や書類などの全ての書類は高崎流通企業株式会社の著作物であり、掲載・転載・コピー・配布・開示などの一切の漏洩行為を禁止し、違反した場合は違反者へ損害賠償請求と併せて高崎流通企業株式会社が算定した額の違約金を請求し、違反者は速やかに支払うものとする。

 

意味がよく分からない部分もあるが、要するに、「高崎流通企業」という名称を「使用」(ただし、商標権を侵害するような類似店舗を作っているようなケースではないので、ここでは、「言及」とほぼ同じ意味だろう)すると、「名称使用」の契約をしたことになり、月額3万2400円の料金が発生するということだ。

単に会社名を言及されただけでは、著作権に基づく請求も難しい(そもそも、「著作物」とは、思想や感情が創造的に表現されたものを指す)

類似の商品やウェブサイトとして、ユニオンが本家「高崎流通企業」と混同させるようなものを作ったのであれば、商標権に基づく請求が可能になるかもしれないが、「ブラック企業高崎流通企業・米澤正伸は、残業代を払え!」と発信することを「商標として使用」というのは、どう考えても無理筋だろう。

念のため商標検索を試みたが、案の定、登録はなかった。

 

昭和45(1970)年から続く高崎流通企業、社名の価値は3万円?

一方で、見方を変えると、毎月3万円を支払いさえすれば、「高崎流通企業」の社名を使用しても良い、ということになる。グループ企業である「芝浦梱包運輸」も含む料金のようなので、例えば、毎月3万円を支払いながら、

 

  • 「高崎流通企業に反対する市民の会」
  • 「ブラック企業芝浦梱包運輸グループを許さない県民評議会」
  • 「室温30度のデイサービスと高崎流通企業を考える市民講座」

といった団体を立ち上げても構わない、ということになりかねない。興味が湧いた読者は、増税前の今がチャンスだ。

Twitterでは、案の定、半世紀弱続く商号を3万円で売り渡す米澤正伸社長にブーイングが寄せられた。

 

 

プレカリアートユニオンの清水直子委員長によれば、団体交渉の席上、米澤正伸社長は「社名使用料の法的根拠は、調べて答える。」と回答。商標権か、不当利得か……次回の団体交渉に注目が集まるが、いずれにせよ、高崎流通企業半世紀の誇りの対価としては、あまりにも安すぎる。共同経営者である富岡浩一氏は、この椿事をご存知なのだろうか。

 

もしも「名称使用料」が振り込まれたら、ぜひとも、お年寄りが30度のサウナ状態に置かれているという「エンジョイ・ア・デイ原」「ナイス・デイ里山」の光熱費に充てていただきたい。

今年の夏は、8月頃まで冷夏が続いた昨年の反動が来るから、30度では済まされないだろう。社員持ち寄りの旧式扇風機に「水分補給」では、到底間に合わない。

介護過誤事件を起こしてマスコミに取り上げられる事態となっては、もはや「名称使用料を請求する。」どころではない。

 

※サムネイル画像、及び記事中に掲載した画像は、画像内に記載されている各アカウントより、その内容を加工することなく引用致しました。

 

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